住宅ローンの固定金利と変動金利どっちを選ぶ?選び方のポイントを分かりやすく解説
マイホームの購入を考え始めると、多くの方が最初につまずくのが住宅ローンの金利タイプです。
固定金利が安心と聞く一方で、変動金利の低さも魅力的に感じられ、どちらを選ぶべきか悩む方は少なくありません。
しかし、金利の選び方をなんとなくで決めてしまうと、将来の返済額や家計への負担が大きく変わる可能性があります。
そこで本記事では、住宅ローンの固定金利と変動金利の基本から、それぞれのメリット・デメリット、さらに家計やライフプランに合った選び方の考え方まで、順を追って分かりやすく解説します。
これからマイホーム購入を検討している方が、自分に合った住宅ローンを判断できるよう、具体的なチェックポイントや実践ステップも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
住宅ローン金利の基本と固定・変動の違い
住宅ローンの金利タイプは、主に変動金利型、固定金利期間選択型、全期間固定金利型の3つに分かれます。
変動金利型は、市場金利の動きに応じて返済途中でも適用金利が見直される仕組みです。
固定金利期間選択型は、借入当初の一定期間だけ金利を固定し、その後は原則として変動金利となる方式です。
一方、全期間固定金利型は、借入時に完済までの金利があらかじめ決まり、返済期間を通じて同じ金利が適用されます。
変動金利型では、多くの金融機関で半年ごとに適用金利が見直されますが、毎月の返済額は5年間変わらないとする取り扱いが一般的です。
また、返済額を見直す際には、前回返済額の125%以内に抑えるという上限を設けている例もあります。
これに対して全期間固定金利型は、借入時に完済までの金利が確定するため、返済途中で金利や返済額が変わることはありません。
固定金利期間選択型は、当初の固定期間終了時に、その時点の金利情勢に応じて再度固定期間を選ぶか、変動金利を選ぶかを決めることになります。
金利タイプの違いは、毎月返済額だけでなく総返済額にも大きく影響します。
一般に、同じ借入額・返済期間であれば、当初の金利水準は変動金利型が最も低く、全期間固定金利型が高くなる傾向があります。
その一方で、全期間固定金利型は将来の金利上昇リスクを借入時点で避けられるため、総返済額の見通しを立てやすいという特徴があります。
変動金利型や固定金利期間選択型は、将来の金利動向によって返済額や総返済額が増減する可能性があることを理解しておくことが重要です。
| 金利タイプ | 金利変動の有無 | 毎月返済額の特徴 |
|---|---|---|
| 変動金利型 | 半年ごと金利見直し | 一定期間は返済額固定 |
| 固定金利期間選択型 | 当初固定期間終了後変動 | 当初は一定額返済 |
| 全期間固定金利型 | 完済まで金利変動なし | 完済まで返済額ほぼ一定 |
固定金利と変動金利のメリット・デメリット比較
まずは、固定金利の特徴を踏まえて、メリットとデメリットを整理しておきます。
固定金利は、借入時に決まった金利が原則として返済終了まで変わらないため、毎月の返済額が一定で家計管理をしやすいことが大きな利点です。
一方で、同じ時期の変動金利と比べると金利水準が高めになる傾向があり、総返済額は多くなりやすいという側面があります。
また、市場金利が今後下がった場合でも、契約した固定金利はそのままのため、結果として割高になる可能性がある点にも注意が必要です。
次に、変動金利のメリットとデメリットを見ていきます。
一般的に、同じ時期に借りる場合は変動金利の方が固定金利より低く設定されることが多く、借入当初の毎月返済額を抑えやすいという利点があります。
しかし、市場金利の上昇に応じて適用金利が見直されるため、返済途中で返済額や総返済額が増える可能性があることが大きなリスクです。
変動金利は当面の負担を軽くしやすい反面、長期にわたる金利上昇にどこまで耐えられるかを慎重に見極める必要があります。
さらに、全期間固定型や固定期間選択型と変動金利を、金利水準とリスクの大きさの観点から比較しておくことも大切です。
一般に、同じ時期で比べると、金利水準は変動金利が最も低く、次いで固定期間選択型、全期間固定型の順に高くなりやすく、その分、将来の金利変動に対するリスクは全期間固定型が最も小さく、変動金利が最も大きくなります。
また、固定期間選択型は一定期間だけ金利が固定され、その後は変動金利か再度固定期間を選ぶ仕組みであり、固定期間終了後の金利動向によっては返済額が変化する点が特徴です。
このように、金利の低さだけでなく、どの程度のリスクを許容できるかを踏まえて、金利タイプごとのバランスを検討することが重要です。
| 金利タイプ | 主なメリット | 主なデメリット |
|---|---|---|
| 全期間固定型 | 完済まで返済額安定 | 当初金利水準高め |
| 固定期間選択型 | 一定期間返済額安定 | 終了後の返済額不透明 |
| 変動金利型 | 当初金利水準が低い | 将来の返済額変動リスク |
マイホーム購入前に整理したい住宅ローン金利タイプ選択の考え方
まずは、家計の現状から「金利上昇にどこまで耐えられるか」を整理しておくことが大切です。
毎月の手取り収入、住居費以外の固定支出、現在の貯蓄額に加え、将来の教育費や老後資金の準備状況も合わせて確認します。
住宅金融支援機構などの調査では、実際に借入れた人の多くが変動型を選んでいますが、その背景には「当初返済額を抑えたい」という家計事情があるとされています。
その一方で、国土交通省は金利上昇リスクへの理解不足が将来の家計負担につながるおそれを指摘しており、自分の家計が急な返済額増加にどこまで耐えられるかを冷静に見極めることが求められます。
次に、返済期間や繰上返済の予定など、今後の暮らし方と金利タイプの相性を考えることが重要です。
返済期間が長く、借入額も大きい場合には、わずかな金利上昇でも総返済額が大きく膨らむ可能性があるため、全期間固定型や固定期間選択型で返済額の見通しを優先する考え方があります。
一方で、一定の時期にまとまった繰上返済を予定していたり、借入期間を短く抑えられる場合には、当初金利の低さを生かせる変動型の利点が現れやすいと指摘されています。
また、ボーナス返済を利用するかどうかによっても、毎月の返済負担と将来の収入変動リスクのバランスが変わるため、無理のない返済計画かどうかを慎重に検討する必要があります。
さらに、住宅ローン控除や最近の金利動向を踏まえたうえで、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかを考えることが欠かせません。
住宅ローン控除は、年末のローン残高を基準に所得税等から一定額を控除する制度であり、金利タイプにかかわらず活用できますが、固定型であれば控除期間中の返済額が安定しやすいという安心感があります。
一方で、近年は政策金利の引上げを背景に住宅ローン金利が上昇傾向にあり、これまで主流であった変動型を利用する人の割合がやや低下し、固定期間選択型や全期間固定型を選ぶ人が増えているとの調査結果も公表されています。
そのため、今後の金利がさらに上昇した場合と、横ばいに推移した場合の両方を想定し、それぞれのシナリオで家計に無理のない返済が続けられるかどうかを比較して検討することが大切です。
| 確認項目 | 主な内容 | 金利タイプとの関係 |
|---|---|---|
| 家計の耐久力 | 収入の安定性と貯蓄余力 | 変動型で金利上昇に備える力 |
| 返済期間と計画 | 借入年数と繰上返済予定 | 長期なら固定型で安心重視 |
| 制度と金利動向 | 住宅ローン控除と金利水準 | 控除期間と金利上昇の影響 |
これからマイホーム購入を検討する方への実践ステップ
まずは、無理のない返済計画を立てるために、自分が毎月いくらまでなら返済できるかを把握することが大切です。
一般的に、住宅ローン審査で用いられる返済比率は、税込年収に対しておおむね30〜35%以内が目安とされていますが、家計にゆとりを残すためには、実際の返済比率をそれより低く抑えることも検討したいところです。
独立行政法人住宅金融支援機構の調査では、現在返済中の方の年間返済額を世帯年収で割った返済負担率が「15%超〜20%以内」に最も多く分布しており、多くの世帯が慎重に返済負担を抑えている傾向がうかがえます。
こうした統計も参考にしながら、変動金利や固定金利ごとの試算を行い、金利タイプ別の毎月返済額と返済比率を比較しておくと安心です。
次に、住宅ローンの相談に行く際には、金利タイプの特徴やリスクについて、具体的な質問を準備しておくと理解が深まりやすくなります。
たとえば、「変動金利の場合、金利見直しと返済額見直しのタイミング」「固定期間選択型の固定期間終了後に選べる金利タイプ」「金利上昇時に返済額がどの程度増える可能性があるか」といった点は、金融機関による説明義務が重視されている項目です。
また、借入後に固定金利へ変更できるか、繰上返済を行う場合の手数料や条件なども、事前に確認しておきたい重要なポイントです。
これらを整理した質問メモを持参することで、限られた相談時間でも、自分に合う金利タイプを効率よく検討できます。
それでも固定金利と変動金利のどちらを選ぶか迷ったときは、「金利上昇リスクをどこまで受け入れられるか」という視点で判断の流れを整理すると考えやすくなります。
具体的には、まず家計の予備費や将来の収入見通しから、金利上昇時に返済額が増えても耐えられるかを検討し、それが難しい場合は全期間固定や固定期間選択型を中心に検討する、といった順番です。
一方、余裕資金があり、繰上返済を積極的に行う予定がある方は、当初金利の低い変動金利型を選ぶ選択肢もあります。
加えて、住宅金融支援機構の調査や各種統計に通じた専門家に相談すれば、自分だけでは見落としがちなリスクや金利情勢も踏まえて、より客観的な判断材料を得ることができます。
| ステップ | 具体的な内容 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| 事前準備 | 返済額試算と返済比率確認 | 年収に対する負担水準 |
| 情報収集 | 金利タイプ別の特徴整理 | 金利変動と返済額の関係 |
| 相談活用 | 質問事項を決めて相談 | 自分に合う金利タイプ像 |
まとめ
住宅ローンの固定金利と変動金利には、それぞれメリット・デメリットがあり、どちらが正解というものではありません。
大切なのは、将来の収入や家計の余裕、ライフプランを踏まえて、金利上昇にどこまで耐えられるかを具体的に考えることです。
当社では、毎月の返済額や総返済額のシミュレーションを行い、お客様ごとの状況に合わせた金利タイプの選び方を丁寧にご説明します。
固定金利か変動金利かで迷われている方は、まずはお気軽にご相談ください。
専門の担当者が、初めての方にもわかりやすくサポートいたします。
